4.今どきの工務店の設計力
「工務店が建てる家」と聞いて、どんなイメージを思い浮かべますか?
「やぼったい」「古くさい」「良くも悪くも普通」――そんな印象を持つ方も少なくないでしょう。
確かに、20年前の工務店住宅はそういうイメージが強かったかもしれません。しかし、この20年で工務店は驚くほど進化しました。
かつては大工の棟梁が経営者というケースがほとんどでしたが、今では設計事務所出身の社長や若手建築士が工務店に加わり、デザイン力を強化する会社が増えています。その結果、シンプルモダン、和モダン、ナチュラルモダン、北欧風、さらには輸入住宅風など、デザインの幅は格段に広がりました。
「この家、工務店が建てたんです」と伝えると、旧来のイメージとのギャップに驚かれる方も少なくありません。
性能面でも進化
設計力は見た目だけではありません。性能にも大きく影響します。
建築基準法の改正により、断熱性能や耐震性の基準が引き上げられ、工務店全体のレベルが底上げされました。今ではZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)や長期優良住宅に対応できる工務店が増え、性能面でハウスメーカーに劣らない工務店も珍しくありません。
さらに、断熱等級6や耐震等級3をクリアする工務店も増加し、住宅性能は「工務店だから不安」という時代ではなくなっています。
工務店選びはどう変わった?
もちろん、全国に星の数ほどある工務店の中で、デザインや性能に強みを持つ会社とそうでない会社の差はあります。
しかし、以前のように「工務店=古くさい」という時代は終わり、工務店全体が一定の品質基準を満たす時代になったと言えます。むしろ、工務店はハウスメーカーにはない柔軟な設計提案や地域性を活かした家づくりができる点で、選択肢としてますます魅力的になっています。