2.注文住宅の多数派は工務店住宅
「注文住宅は大手ハウスメーカーがシェアNo.1」そう思っていませんか?実は違います。.1!」
令和5年度(2024年公表)国土交通省『住宅市場動向調査』によると、三大都市圏で注文住宅を建てた世帯の依頼先は
工務店:約49.5%
ハウスメーカー:約47.8%
設計事務所:約2.7%
つまり、工務店は今も注文住宅の多数派なのです。
では、なぜ「ハウスメーカーの方が多い」と感じるのでしょうか?
理由はシンプルです。試しに、大手ハウスメーカーの名前を思い浮かべてみてください。
すぐに十数社は出てくるのではないでしょうか。
これらの会社は広告や展示場で圧倒的に目立ち、1社あたりの着工棟数も非常に多い。
そのため、身近に同じハウスメーカーで建てた人がいたり、名前を目にする機会が多いのです。
一方、工務店は全国に何万社もありますが、1社あたりの棟数は少なめ。だから「同じ工務店で建てた人」に出会うことは少なく、存在感が薄く感じられます。しかし、全国で建てられる注文住宅の多くは工務店によるもの。工務店は、今も日本の家づくりの中心的な存在なのです。
すぐに十数社は出てくるのではないでしょうか。
これらの会社は広告や展示場で圧倒的に目立ち、1社あたりの着工棟数も非常に多い。
そのため、身近で同じハウスメーカーを選んだ人を見かけたり、社名を目にする機会が自然と増えます。
現代の家づくりは“三つの層”で成り立っています。市場を理解するために、依頼先をさらに整理すると次の三層に分けられます。
大手ハウスメーカー
積水ハウス、ミサワホーム、パナソニックホームズなど
1960~1970年代に全国展開した企業群で、ブランド力と保証が強みです。
広告や展示場で圧倒的な存在感を持ちます。
ただし、事業領域は広く、戸建てだけに特化しているわけではありません。
全国規模の住宅会社(ビルダー)
タマホーム、アキュラホーム、アイ工務店など
2000年以降に地域工務店から成長し、全国展開した新興勢力です。
価格や性能で支持を集め、近年はハウスメーカーに迫る勢いで成長中。
地域ビルダー・工務店
地域性や土地条件に合わせた提案が得意で
柔軟な設計力と施主との距離の近さが魅力です。
古くから日本の家づくりを支えてきた中心的な存在であり、注文住宅の多数派です。
この三層構造を理解することで、家づくりの選択肢がより明確になります。