2.注文住宅の多数派は工務店住宅
「工務店は注文住宅のシェアNo.1!」
そう聞いて、「シェアNo.1は大手ハウスメーカーの方なんじゃないの?」と思った方もいるのではないでしょうか。
でも実は住宅建築をメインにしている会社のうち、年間に1棟~9棟の住宅を建てている会社が80%、10棟~99棟までの工務店が10%、100棟以上の住宅を建てている会社は全体の2%しかありません。この2%に含まれるのが大手ハウスメーカーと言われる会社です。
余談ですが、全部足しても100%にならないのは、年間に1棟も住宅を建てていない会社があるからです。
実際の数字それほど多くないのに、どうして大手ハウスメーカーの方が多いと感じてしまうのでしょうか?
それには訳があります。
試しに、大手ハウスメーカーの名前を思い浮かべてみてください。
よくご存じの方でも、すぐに思い浮かぶのは十数社くらいなのではないでしょうか。
限られた十数社の大手ハウスメーカーが飛び抜けて多くの数の住宅を建てているため、身近に同じハウスメーカーで建てた人がいたり、ハウスメーカーの名前が目に入る機会が多いのです。
これが実際の数字以上に「大手ハウスメーカーのシェアが多い」と感じさせる1つの理由です。
これに対して、「工務店」の場合は会社の数が何万社もあるのに、1社あたりが手掛ける棟数が少ないため、身近に同じ工務店で建てた人がいなかったり、目立ちにくいのです。
でも実際は、全国で建てられる住宅の多くは「工務店」で建てられており、「工務店」は注文住宅の多数派と言える存在です。