1.あなたがイメージする「工務店」とは?
「工務店」という言葉に対して、どんなイメージを抱きますか?
昔ながらの大工さん?
ビルなどの建築物を手掛けている建築会社?
それとも、換気扇の取替えなどを行っているリフォーム会社?
人によってだいぶイメージが異なるのではないでしょうか?
それもそのはず。
工務店の数は約17万社にものぼり、一人大工から何百人の社員を抱える会社まで、会社の規模は様々です。
それに比べて、大手ハウスメーカーと呼ばれる会社は全国でもほぼ十数社に限られますので、住宅のプロではない方にとっても、比較的全体像のイメージがつかみやすいと言えます。
でも「工務店」の場合、看板に「○○工務店」と掲げていても、小さな手直し工事からビル建築を手がける会社まで様々な会社があり、それぞれの専門分野がまったく違うため、全体像としての「工務店」は今ひとつ鮮明に浮かび上がってきません。
さらに注文住宅を手掛ける工務店だけに限って見ても、その振り幅は広く、特徴も実に様々です。
工務店はハウスメーカーに比べて中小企業が多いため、良しにつけ悪しきにつけ、住宅に社長の考え方が色濃く反映されます。
社長の経歴や目指す住宅の方向性によって、限りなくハウスメーカーに近い工務店もあれば、地域に密着して一品生産の住宅を作っている工務店、設計事務所並みにデザイン力を持った工務店まで、そのバリエーションも多岐に渡り、1社、1社の個性もそれぞれに異なります。
このように、「工務店」はひとくくりに全体像を言い表そうとしても、あるまとまったイメージで言い表わすことが難しい存在です。
でもそれだけに、1社1社に目を凝らして検討することができるのであれば、希望にぴったりあった1社が見つかる可能性があるのも「工務店」と言えます。